En hommage à SPI

SPIへのオマージュ

予想される米中戦争 - 解体した西側の軍事同盟

誰も予想できなかった武漢ウイルス、中共が計画した組織暴動になすすべもないアメリカとヨーロッパ、西側に見捨てられた香港。アメリカは北朝鮮の非核武装化に匙を投げている。
たいへんな時代に入りましたね。

台湾、南シナ海、インド、尖閣諸島朝鮮半島、いずれで軍事紛争になっても、米軍は中国本土を攻撃しないだろう。米空母機動部隊の派遣に6ヶ月かかるなら、米軍は第二列島線まで下がるかもしれない。朝鮮戦争でさえ3年かかっているから、米中戦争も停戦まで数年かかる。停戦会議に、日本は参加も意思表示もできないかもしれない。

経済優先のアメリカの戦略として、日本を再占領した段階で中共と停戦すれば、中国市場は戦禍を免れながら、中共米国債は紙くず、米国内の中国資産も没収できるかもしれない。その場合の日本は1953年の朝鮮半島のような地位になるだろう。

政権維持のために、習近平がいちかばちかの賭けをしていると言われている。独裁国家の向かうべき方向として、1939、1940年のドイツとポーランド、フランスの状況に似てきている。1938年にチェンバレンがとった妥協政策はドイツから侮られる結果となった。ポーランド、フランスの防衛戦略は同盟国の武力に依存するものだったが、イギリス、アメリカは1940年になっても援軍を送らなかった。首都ロンドンが爆撃されるという想像もできなかった事態まで進んだが、チャーチルが宥和策を継承していたなら英国はどこかの段階でドイツと講和したかもしれない。