4人集まって「(SPI) Tank!」を対戦、このゲームをするのはこれで四回目です。初日4シナリオ、2日目1シナリオを対戦しました。
ゲームスケールは1ヘクス50m、1ターン2分。
大人4人が2日間対戦しても飽きなかったのは、数あるSPIの戦術級の中でも傑作というべき内容だからでしょう。もっと注目されてよいウォーゲームです。
シナリオ「34.3 Rear Guard Engagement」
突如、国境を越えてきた20両のT-62に対し、孤立した非戦闘員をNATO軍が救出するシナリオ。
脱出に成功した非戦闘員の数がNATO軍の勝利ポイントになるところまではよいが、ソビエト軍は、非戦闘員の殺害ごとに4ポイント、生け捕りで5ポイントを獲得する。殺害の手段は砲撃、Overrun(戦車でひき殺す)、空爆のいずれかを問わない。1移動力しか持たない非戦闘員は、移動力7のT-62に容易に追いつかれてしまう。
音楽フェスティバル襲撃や葛根廟事件を連想させるシナリオだが、このゲームは1974年発売である。
【過去の(SPI) Tank! 対戦】
YSGA 2023年2月25日(土)
YSGA 2023年7月16日(日)
YSGA 2024年4月14日(日)
【ルール備忘録】
AFVの後退は移動力が半分、最大2ヘクスまで可能。
移動中のユニットに対するOppotuinty Fireは、そのユニットが消費した、あるいはプロットで消費予定の移動力の半分の数をダイスの目から引く。移動力そのものではない。
AFVへのOff-map artilleryの戦力は、[28.32]の表のBTYもしくはBNの数値を用いる(28.32の表はSoft Targetのためだけのものではない。28.33のArmored Targetでも同じ数字を使う)。
Off-map artilleryはプロットしてから5ターン後、すなわち第1ターンでプロットした内容は第6ターンで実行される。事前に第1~第5ターンまでのOff-map artilleryをプロットすることはできない。
Off-Map Artilleryを行うにはプロット時にターゲットヘクスに味方から視線が通ることが必要。従って第1ターンからマップにユニットが登場するシナリオでは、第1ターンにプロットそのものを行うことができない。
味方ユニットごしに敵ユニットを撃つことはできないが、敵ユニットごしに敵ユニットを撃つことはできる(8.41、8.42)。
Initial FacingではMV、OV、Panic命令を受けたユニットが移動フェーズで移動する方向のみに回転できる。Final Facingではどのような角度にも回転できる。
FC命令では、Initial Facingでは回転できずFinal Facingでのみ回転できる?
移動中にユニットの進行方角を変える場合、変える角度に制限はないが(60度でも120度でも180度でも)、ルールを悪用できるので1ヘクスの中では60度に制限する方がよいと思う。
複数の敵ユニットが味方のOppotuinty Fireラインを超える場合、最初に超える敵ユニットを強制的に射撃しなければならない。同時と思われる場合、8.52に従う。
BisectionのFire Lineはそれに接するヘクスに敵が通過してもOppotunity Fireをトリガーしない。
Op Fireを行うにはDirect Fireと同様、本来はSpotting判定が必要。平地を移動中の目標に対しては"Automatic"なので忘れやすい。
Direct Fireによって小隊長を喪失した場合、隷下ユニットは、そのターンに与えられた命令を実行できることにした。次のターンでは全ユニット行動禁止。
APCに歩兵を乗車させる場合、
1. APCと歩兵を隣接させるために1ターン費やし、
2. APCに歩兵を載せるのにさらに1ターン
3. 3ターン目からようやく歩兵を載せたAPCを移動することができる。
降車も同じで、降車だけで1ターン消費し、そのターンには他の何の行動もできない。
敵ユニットが存在するヘクスにOp Fireのラインを設定してもよい。Op Fireのラインは敵ユニットの占めるヘクスを通過してもよい。
通常、Oppotunity FireとDirect Fireの結果は直ちに適用されるが、Oppotunity Fire命令を与えられていたユニットが、その前にDirect Fireによって除去された場合、そのDirect Fireの結果は移動フェーズの終わりに適用する(従ってそのユニットはOppotunity Fireを実行できる)。
例: [36.94]Dragon(nt)の"20*"は"Attack Strength AP/HE"とは無関係の数字である。これは"Heat Strength"で、次の式による数値が1以上の場合に攻撃成立となり、"TH"の表に進む。
式: "Heat Strength"から地形と"Defence Strength"を引く。Spaced Armorの場合、"Heat Strength"を半分にした上で地形と"Defence Strength"を引く(24.33)。これが1以上になれば攻撃成立。