En hommage à SPI

SPIへのオマージュ

YSGA: 真夏の連続例会 2022

YSGA連続例会の二日目、真夏にふさわしい"(AH) 帆船の戦い"を対戦しました。
シナリオは、"THE GENERAL Vol.23 No.4"掲載の"第一次アルへシラスの戦い"です。

【感想】

イギリス艦隊が要塞港を攻撃する設定だと思っていたら、凪(なぎ)で動けなくなったイギリス艦がどうやって窮地から脱出するか、というシナリオだった。史実では、イギリスが惨敗、戦列艦ハンニバル」を喪失している。

【技術】
射程距離ぎりぎり(10へクス)の撃ち合いは、ほとんどが"Rigging"への命中弾となり、"Hull"や"Crew"への損害は発生しにくい。ルールによって、全"Rigging"を喪失しても"Guns"と"Crew"がある限り砲撃は継続できるから、双方が10へクスで撃ち続けると攻撃側(接近しなければならない側 = イギリス)が不利になる。

今回の対戦では、フランス側が投錨ルールを用いて+2の修正を受けることで有利に戦った。史実に沿った、手堅い作りがされているシナリオでした。

対戦いただいたMさん、ありがとうございます。

YSGA例会の中で10月にアバロンヒル限定の対戦を行います。興味のある方はコメントを残してください。現在出ているタイトルは「TRIREME」「MIDWAY」「Panzer Britz」など。

 

【ルール覚書】
- 投錨したターンは普通に移動できる(移動の最後に投錨を行う)。その投錨が有効となるのは、投錨した次のターンである。
- 抜錨するには、連続して2ターンを費やし、3ターン目に投錨マーカーを除去し普通に移動する。抜錨のための最初の2ターンは砲撃、白兵戦、装填ができない。
- 投錨中に回頭したターンに、砲撃と装填をすることはできない。
- 抜錨の代わりに錨を切断してよい。切断したターンから自由に移動できる。

サンタ・クルス 1797」
1797年、ネルソン提督が行ったカナリア諸島、「サンタ・クルス・デ・テネリフェへ」の強襲上陸をゲーム化。 当時、サンタ・クルスを守っていたスペイン正規兵はわずか1個大隊。夜陰に乗じた奇襲でサンタ・クルスを奪取するつもりでしたが、そうはいかなかったのです。 1時間もあればできるこのゲーム、デザイナーはカナリア諸島出身のスペイン人です。