En hommage à SPI

SPIへのオマージュ

悪魔の計画書「Verdun 1916: Steel Inferno」

湯水のように人命を投入するファルケンハインとペタン将軍。

プレイヤーである我々は、その狂気を傍観し、経験する以外にない。戦争がわれわれを所有し、われわれは戦闘に従属するのだ。

敵はもともと存在するものはない。戦争が敵を作り、憎悪を生む。

士官学校の秀才が立案した消耗戦は、唾棄すべき、悪魔の計画書だった。

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2021年11月3日(水)、YSGAでの初対戦は午後8時までの大接戦となり、累々たる死体の山を築きました。わずか1点差でドイツ軍の勝ち。

カードドリブン、積み木、有名マンガ家によるイラスト、というスペックから、子供向けのユーロゲームと思ってはいけない、「(Fos)Verdun 1916: Steel Inferno」。

【ルール覚書】

- Air Superiority: Level 1でダイスを振り直す場合、すべてのダイスが振り直しの対象である(個別にダイスを選択して振り直すことはできない)。防御側はLevel 1であってもダイスの振り直しを求めることはできない。
- Double-Barrage: EventのBarrageはDouble-Barrageに使えない。
- APとして使ったEventカードは、未使用のEventとして再登場できる。
- Meuse川は補給路を妨害しない。
- Contested Zoneであっても補給路は通る。補給の判定で問題となるのは、Friendly Controledであるか否かであることのみ。
- Eventカードの小さいAction Pointは、そのEventカードが引かれた時に使用する。
- Exaustedユニットは通常の移動ができる。
- Bonus Move: "from Uncontested to Unontested"は、"from Enemy-Free to Enemy Free"と読むべきである。
- 1APの半分をUncontested Zoneの塹壕構築に使い、その残りの1/2 APをUncontested ZoneでのユニットのRefreshに使うことはできない。この場合、計2AP必要である。
- "Driant"と"Unkown Heroes"は同時に使ってよい。
- "Gas Attack": All defending unitsとはこれから攻撃をおこなうひとつのZone内のユニットであって、マップ全域ではない。
- "Infiltration": BrrrageとAssaultの結果、すべての防御側が除去された場合に、攻撃側は追加の1移動ができる。すべての攻撃側ユニットが移動する必要はなく、移動するユニットの中にExaustedが入っていてもよい。
- Castelnau: 引いた時に一回free Strategic Moveと2APの消費を行い、後は"Voie Sacreee"イベントのためにとっておく。
- Mangin: 2倍になるのは双方の歩兵力であって、砲撃力ではない。高地の+1も2倍にならない。
- "L1"、"L2"マーカーはRoundごとに更新される。Turn、Monthごとではない。
- Geographic VPは以下のQ&Aを参照。
https://boardgamegeek.com/thread/2752795/geographic-vps-tac-move-after-refresh

【写真1】
「1戦力差で辛勝できた」「あと一枚カードがあれば」「総力戦を仕掛けたのだが..」、という戦闘が頻発した戦場。勝負の鍵は、ユニットの密集度もさることながら、持っている手札による。とにかくラウンド数が多い(154ラウンド)。

【写真2、3】
ボックスアートとカードはJacques Tardi。
「ゲームは優れた視覚的経験でなければならない」と言うゲームデザイナー。
弾幕射撃による敵の損害が不十分な場合、突撃した歩兵が押し返されるシステムをシンプルにルール化したかったという。