En hommage à SPI

SPIへのオマージュ

何のための戦争か?

誰しも戦争を始める時は、勝つことしか考えない(このゲームでは白軍)。しかし、いったん始めると泥沼になり、だからといって戦争をやめることは負けを意味するのでやめられらない。当初の政治目標は消えて、敵兵の殺戮だけが唯一明確な目的になる。何のための戦争だったか、わからなくなる...
(Battles)White October」は、そんな感じのゲームです。

2021年8月29日(日)のYSGA例会で「(Battles) White October」を対戦しました。
このゲームをするのは、これで三度目です。

白軍は、満を持してバルト地方に侵攻します。赤軍は潰走、作戦は成功したかに見えますが、目標のガッチナを占領した後に待っていたのは凄惨な殺戮だったのです。

ルールによって、赤軍が無制限に戦闘できるのに対し、白軍は4ターンしか戦闘できません。一回のターンごとに戦闘を同時多発さなければならず、それには十分な準備が必要になります。赤軍がなし崩し的に攻撃できるのとは対照的です。

今回の対戦では6ターンまでプレイ、双方あわせて25回の戦闘が行われました。

【ルール覚書】
Anti-subversion actionsでラリーできるDemoralised divisionは1ターンにひとつだけ。"2nd RD or 6th RD"と書かれている。
Forestでは歩兵と砲兵の移動力が異なる。Marshには砲兵は入ることができない。
Offensive movementを忘れやすい。
InfantryとArtilleryのスタックがRout movementする場合、全移動力プラス2なのだから、移動の結果、InfantryとArtilleryは分離されるのではないだろうか?
InfantryとTank、ACのスタックがMajor Riverごしに敵を攻撃し、戦闘後前進をする場合、TankとACはMajor Riverを横断できないからInfantryのみが戦闘後前進するのだろうか?しかしルール14.1には"Tanks and ACs must always be accompanied by combat or artillery units."と書かれている。

【写真1】
第1ターンの終わり。特別ルールにより、白軍と隣接した赤軍は東に潰走している。ペトログラードまで、すぐのように見えるのだが..

【写真2】
5へクス前進した一枚の装甲列車によってゆく手を阻まれた白軍。戦力的には弱小だが、この一枚によって白軍は4回しかない貴重な「攻勢ターン」のうちの1回を消費しなければならない。今回の対戦で、赤軍はすぐれた防衛戦術を見せた。

【写真3】
第6ターンの終わり。後方にある二枚の赤軍ユニットは、白軍の補給路を遮断するために送り込まれたもの。そのために、白軍は一度占領したガッチナから退去している。
白軍は5攻勢ターンを持っているものの、ペトログラードまで到達できるかわからない。