En hommage à SPI

SPIへのオマージュ

AMIGOS & INSURRECTORSテストプレイ 第二回


1900年のアメリカとフィリピンの戦争を描いたゲーム「AMIGOS & INSURRECTORS」、2回目のテストプレイ。

第9ターンから始まる「Guerrilla War」シナリオを、M氏フィリピン軍、私アメリカ軍で、間違って第6ターンから対戦しました。

【感想】
- ゲームの流れは双方互角か、フィリピン軍が上。
- アメリカ軍が着実にVPを上げるシステムになっている。
- 戦闘前撤退ルールにより、戦闘が1ラウンドしか成立しない。その結果、米軍の戦力集中による打撃が実現しない。
- フィリピン軍リーダーを捕獲することは至難の業。山地が彼らの聖域だった。
- 山地にいる米軍は餓死する。米軍のやる気が感じられない。
- 戦域が広い。しかし米軍は3スタックしか活性化できない。これも米軍の士気を下げる。
- 米軍がダラダラと作戦するおかげで、フィリピン軍が機動の自由を得ている。現地の暑さを表現しているのだとしたら凄いゲームである。


【図解】
米軍の作戦は、東海岸①から上陸して西側とつなげ、島を二つに分断することだったらしい。このターンで4つの戦闘が発生した。

①米軍による上陸強襲作戦。
砲艦5枚スタック(全部)でアギナルド初代大統領の捕獲・殺害と橋頭堡の確保を狙った。しかし、そのために米軍は2戦力を喪失し、アギナルドは無傷で山地に逃げた。

②フィリピン軍による反撃
4戦力の米軍橋頭堡にフィリピン軍が14戦力で反撃を試みるが、フィリピン軍は戦力の1/3を喪失して後退した。フィリピン軍は戦闘にめっぽう弱かった。

Geronimo司令官の捕獲を試みた米軍。練習戦なのでフィリピン軍は踏みとどまって戦ったが、本来なら戦闘前撤退であっさり逃げるところ。それでも戦闘は1ラウンドしか成立せず、フィリピン軍は簡単に逃げ切る。

④ゲリラによる奇襲。2戦力しか置いていない米軍は油断していた。フィリピン軍は2PWを得る。

⑤⑥のエリアで米軍に餓死者が発生した。

「物資が豊富なアメリカ」というイメージが崩れるゲーム。フィリピン・ゲリラは本当は強かったのかもしれない。中国・ロシアの支援なしにアメリカと何年も戦ったのだから。あるいは、このゲームのルールに反映されているように、アメリカ兵がダレきっていたのか?

おそくまでおつきあいいただいたMさんありがとうございます。