En hommage à SPI

SPIへのオマージュ

Is Baghdad next?

2010年までにアメリカ政府が費やした数千人の兵士の人命、1兆7000億ドルが無に帰そうとしている。今日イラク政府が戦っている相手は、かつて米軍が約10年におよぶ戦争で戦った相手と同じである。

イラク第二の都市Mosulを失ったal-Maliki政権は、イラク北部および中部のコントロールを失った。シリア東部も掌握しているISIL(Islamic State of Iraq and the Levant、イラクとレバントのイスラム国家)はMaliki政権との戦いを「ジハード」と宣言した。ISILは今年はじめにFallujah、その後、Beiji、Tikritも手中に収めた。既に500,000人の難民が発生していると言われる。
ISILを指揮するのはAbu Bakr al-Baghdadi(アブ・バクル・アル・バグダディ)である。彼はOsama Bin Ladenの後継者と言われ、イラクで反乱軍を率いてきた。アメリカ軍による逮捕歴もある。
イラク政府は市民に武器による反撃をよびかけ、アメリカ政府には空爆無人偵察機、諜報を含むあらゆる手段の介入を求めている。

内戦の根底にあるのは、イスラム教内部の対立である。
かつてSunni派は、サダムフセイン下で権力の中枢にいた。Sunni派は彼らを権力から追いやったShiite派政府を敵とみなしている。アメリカ軍が撤退した今、Sunni過激派を止める軍事力は存在しない。

2001年10月2日、ブッシュ政権アフガニスタンのal-Qaedaを抹殺するため空爆を開始した。しかしながら、シリア東部とイラク北西部は中東で活動するal-Qaedaの聖域となった。