1975年のベトナム撤退がテンプレートだと報じられている。
タリバンは、アフガニスタン第二の都市カンダハールを占領した。既に国土の2/3はタリバンの支配下にあり、首都カブールが脅かされている。
週末には3,000名の海兵隊員が、アメリカ大使館員の脱出のため派遣されるといい、大使館では機密書類の処分が行われている。
アフガニスタン国軍は、戦意が低く、訓練不足、脱走兵が続出する組織だという。35万2千人がいるとされた国軍は、25万4千人しか確認できていないと報道されている。これは軍司令官が給与を水増し請求しているからだ。
ペンタゴンが投じた88億ドルと20年の歳月は無駄になった。
2001年の「テロとの戦い」と呼ばれた軍事作戦で、タリバンはアフガニスタンにおける勢力をほとんど失った。しかし、2003年にアメリカがイラク戦争に主力を転換すると、パキスタンの軍事援助を得たタリバンは、カンダハール州に浸透していった。
内部に複数の派閥を抱えていたタリバンは、権力闘争によって何度も分裂の危機に陥るが、2010年からはイランから武器の提供を受けている。
アメリカはオバマ政権とトランプ政権で撤退を宣言していた。