En hommage à SPI

SPIへのオマージュ

ゲームレビュー「Modern War#8 Holy Land」

砂漠の一騎打ち
[2015年5月31日(日) YSGA例会で対戦]

来るべき第五次中東戦争を描いた「Modern War #8 HOLY LAND」。フルマップ2枚の一年に一度のダブルイシューです。その豪華なコンポーネントペルシャ湾まで俯瞰するマップは、十分に目を楽しませてくれるものです。

イスラエルNATO、シリア、サウジアラビアイラクアルカイダ、エジプト、ヨルダン、レバノンが激突する空前のスケール。折りしも、シリアとイラクは終わりの見えない内戦状態にあります。
その中東を、あの「Decision: Iraq」のCOINシステムと352枚のカウンターで表現した、と聞けばつい期待するでしょう。

しかし、こんなにうけるゲームも珍しいです。随所で笑えるウォーゲームは、Mirandaの新境地でしょうか?そのうち涙が出てきます。consimで質問する気にもなれません。もちろん、いつものようにマップとカウンターは派手に間違えています。アメリカ人は馬鹿なんでしょうか?ルールを読まないで対戦するのでしょうか?

【上の写真】 精密な近代戦。 機甲、ストライカー、歩兵、海兵、特殊部隊、民兵、監視所、航空、戦艦という多彩な兵科を組み合わせなければならない。セットアップに1時間ぐらいかかる。

【下の写真】 第一ターン。突如出現した50戦力スタック。 砂漠に全兵力を結集させて、敵の主力に正面攻撃...。ルールに従ってやるとこうなる。 Kinetic CRTは全滅か半減しかないので、第二ターンで雌雄が決する。しかもサイコロひとつで。 作戦や編成よりも、勇俠が要となる漢のいくさである。Mirandaの汎用COINシステムは、十字軍の戦いも再現できるのだ。


(対戦頂いたMさんありがとうございます。)